ぎっくり腰の対処法
今まさに突発的な腰の痛みに苦しんでおられる方もいるのではないでしょうか。
本稿では、ぎっくり腰の痛みが強い場合の応急処置とその後の治療方法、整体でできる痛みの対処についてプロの整体師が解説します。
ぎっくり腰の痛みは経験した人にしかわからないものです。早期改善に向けて適切に対処していきましょう。
ぎっくり腰になると、あまりの痛みにパニックになりがちですが、通常であれば痛みは徐々に引いていきますので落ち着いて対処しましょう。
痛みが治まるまでは、膝を曲げて仰向けもしくは横向きになり、ご自身の楽な姿勢で安静にしましょう。このとき、足をまっすぐに伸ばしたまま仰向けの姿勢をとると、痛みが増してしまいますので注意してください。
痛みを感じた直後の患部は、無理に冷やしたり温めたりする必要はありません。
痛みが治まり、動けるようになってきたら無理のない範囲で腰を伸ばすなど、少しずつ活動を再開していくことが大切です。
PEACE&LOVE法の「PEACE」は外傷を受けた直後の応急処置方法を表しています。
「LOVE」はPEACE処置により急性の痛みがある程度改善した後の回復に役立つ方法です。
これらの方法を行うことで痛みや炎症を抑え、さらに症状の早期回復を助ける効果が期待できます。
ぎっくり腰の応急処置にPEACE法を当てはめて考えてみると以下のようになります。
患部を保護します。痛みがある程度治まるまでの数時間~数日間は安静にしましょう。
脚を心臓より高い位置に挙げ、炎症を抑えます(ぎっくり腰の場合、両脚の下にクッションや座布団を丸めて入れることで、この姿勢を安定させることができますよ)。
痛み止めを使用すると一時的に痛みが和らぎますが、薬で炎症を抑えることは回復を遅らせることが分かっています。
患部をコルセットなどで圧迫します(可能な場合)
正しい知識を身に着けます。患者さんに適切な対処法を教え、医療従事者に頼りきりになることや、過剰な薬物療法を避けることが目的です。
※ただし、この方法で痛みが強い場合は決して無理やり行わないようにしてください。
腰を動かさずじっとしていても痛い場合や、いつまでも痛みが引かない場合は別の病気が隠れている恐れもありますので、早急な病院受診をしましょう。
ぎっくり腰はその後の対処がとても大切。
先程ご紹介したPEACE&LOVE法のLOVE法をぎっくり腰のその後の対処方法に当てはめて考えていきます。
痛みが治まり、動けるようになってきたら徐々に活動を増やし、負荷を上げていきます。 (無理のない範囲で行うことが大切です)
ポジティブな気持ちで改善に取り組むことで、回復を早める効果が期待できます。精神的 なストレスもぎっくり腰や腰痛に関連していますので、あまり心配しすぎないことも大切です。
患部の血流を改善することで回復を早めます。無理せず、専門家のアドバイスの元、血流 の改善に努めましょう
ぎっくり腰の早期回復には積極的な運動も大切。あなたに合った運動療法で再発の予防に取り組みましょう。
※ぎっくり腰は、安静にしすぎるとよけいに痛みが長引き再発率も高くなってしまいます。
また、心理的なストレスがぎっくり腰を引き起こすリスクを高めることもわかっています。心理的な不安を抱えたまま腰に負担のかかる作業をするのは避けるようにしましょう。
また、コルセットの使用は「またぎっくり腰になるのではないか」という恐怖からくる心理的ストレス効果的を軽減する効果も期待できます。
自分自身を安心させるためにも、専門家の指導に従い適切に使用しましょう。
ぎっくり腰は、通常2日〜7日程度で痛みは徐々に改善しますが、痛みが長引き慢性腰痛となることもあります。
腰痛が慢性化する前に、身体の専門家である整体師に一度相談してみることをおすすめします。
ぎっくり腰は病院で検査をしても、痛みの原因ははっきりとわからないことがほとんど。痛みが取れなければ意味がありませんし、生活に必要な動作もまともに送れなくなってしまいます。
整体院では、今、困っている痛みの原因に直接アプローチし、根本的な解決に導きます。
痛みの改善はもちろん、再発予防のための運動療法も合わせてご指導します。痛みを繰り返さないためにも早期の対処が大切です。
早く痛みを取り、ぎっくり腰を繰り返さないためにもぜひ一度ご相談ください。